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赤ブーブー通信社は東京ビッグサイトなど大規模展示施設を使用する主催者として、
2015年1月より聴覚に何らかの障害をお持ちの方の情報バリアフリーの向上を目指し、新たな取り組みを開始します。
背景
東日本大震災では避難情報が入手できず、多くの聴覚障害者の方が逃げ遅れ、死亡されたケースが多数報告され
ています。その死亡者数の割合は健常者の倍とも言われています。
・2014年1 月 日本は国連の障害者権利条約に批准 >> こちら(外務省)
・2016年4 月 障害者差別解消法(国内法)が施行 >> こちら(内閣府)
これらを受け総務省は2017年テレビ放送において字幕100%の努力目標を掲げ、放送各社は情報のバリアフリー化の準備を進めています。
大規模展示設を使う主催者として
1度に最大6万人を超える来場者を集める大規模展示施設を利用するイベント主催者として、緊急時の聴覚障害者への情報対応や多言語によるバリアフリー対応が今後求めらていくことが予想されます。
赤ブーブー通信社では、これらバリアフリー情報と技術を擁する関係団体と連携し聴覚障害者への情報アクセスシビリティの向上を目指した情報補償の啓発と発信を行って行きます。
これから期待される技術
放送設備から発信される音声透かし技術によりiPhoneアプリを通じて、音声と同期し画面から文字情報をお届けします。
聴覚に何らかの障害をお持ちへの新しい情報保障の取り組みを行います。健常者は音声でアナウンスが聞こえますが、その音声を予めエンコードし、アプリ閲覧者に画面から何が聞こえているのか、その内容をお知らせするものです。主には災害時の緊急放送などでの利用を想定しています。
実際に放送設備から音声発信(非可聴)されていなくても音声に透かす事で、端末画面への情報送出も可能です。無音でも音声透かし表示を掲げるその付近で端末をかざすと画面に文字情報を得られることから、イベント会場や様々なシーンで利用が期待される技術です。
また障害者以外でも、日本語を母国語としない方への多言語発信も可能となる技術です。
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バリアフリー&マルチリンガル セカンドスクリーン・アプリ
”UDCast” v2.2.1(5/9アップデート) 制作:Palabra株式会社 |
UDCastはNPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)が、日本エヴィクサーの音声透かしの技術協力を得て開発されたシステムです。
※android版は2015年6月 現在開発準備中
啓発
日本国内で聴覚障害者手帳を持つ方は24万人ですが、難聴など耳の聞こえ難い人は600万人と言われています。来年2016年4月の障害者差別解消法の施行を契機にこの法律に謳われる障害をお持ちの方へ
多くの方から合理的配慮が推進されるよう、イベント開催を通じ法律や支援措置を啓発して参ります。
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